11月9日の午後6時から、JR札幌駅北口の札幌市北区鉄西まちづくりセンターで、鉄西コミュニティネットワーク(Cネット)会議がインタラクション研究所によるワークショップ(参加型体験グループ学習)形式で開かれました。目的は、ネットワークの活性化と、地区の課題やこのまちでできることなどを話し合うためです。雪の中、町内会、小学校、北口交番、郵便局、NPO、北大生など約40名が参加しました。
参加者はわきあいあいと、時には白熱する議論を交わしながら、リーダーが発表するたびに、うなずきや微笑み、爆笑ありでした。その一部をご紹介いたします。
■ワークショップとは
ワークショップは、受講者が自ら参加して、お互いに自分の気持や考えを表現していく作業を通じて、多様な意見を分かち合い、刺激し合いながら学んでいく場です。
データで見る鉄西地区の現状「なんと、札幌で一番若く国際的な地区!!」
北区鉄西地区は、JR札幌駅の北口から北大を含む広い地域に5,011人が住む地域ですが、高齢者比率が13.6%、20代青年人口が37.0%と札幌で一番若く、人口増加率、外国人比率も高い地区。最近はマンションが増えていますが、開拓の伝統もあり、古いものと新しいものが混在している。
最近気になること、残念に思うこと、困っていることは、「ごみと自転車、コミュニケーション」
「除雪,ゴミ出しのマナー,路上駐車、大衆食堂がなくなった」、「マナー,近隣のコミュニケーションが減った,遊んでいる子供が少ない、放置自転車」、「ハトの糞」、「空気の汚れ,買い物が不便,マンションの付き合い」、「土日の交通渋滞」など。
3年後の鉄西地区のイメージは「子どもからお年より、学生や外国人も楽しむ夏祭りのようなまち」
「挨拶のできるまち」、「ごみ有料化で分別マナーを守る」、「子どもを中心に人の輪がつながるような昔ながらの町内」、「市にマンション対策課をつくって問題解決へ,段差をすべてなくした本来のバリアフリーのまち」、「コミュニケーションを大事にしたまちづくり、学生の多い特徴を活かしたまちづくり〜さまざまな人が楽しむ夏祭りの雰囲気を活かしたい」などが出されました。
「鉄西の夏祭りに外国人や、小学生から高齢者まで世代を超えた多くの人が参加し、他の地区ではあまり見られない夏祭りの雰囲気を活かせるまちにしていきたい」、という意見に共感されていました。
このまちに必要なこと、できること「コミュニケーション〜情報共有・場」
「活動場所,北大生を活かすための情報の共有」、「会報の全戸配布,企業の夏祭りの参加,ラジオ体操」、「地域の情報、最低限のルールを守ること」、「お互いを知ること,七夕,声かけ、緑化運動」、「40歳代、50歳代の地域活動への参加,PTA活動から地域活動へ広げる,困っている人のための相談」、「情報の共有・発信」、「マンション対策」、「コミュニケーション」をあげる人が多く、コミュニケーションを深めるためには情報が必要になり、コミュニケーションの場も必要です。夏祭りやイベントが必要になってきます。
アンケートでは、「いろいろな人の意見が聞くことができてよかった」「楽しかった」などワークショップへの感想が多ようです。みなさん、お忙しい中ご協力いただきまして、本当にありがとうございました。
(平成17年11月9日 札幌市北区鉄西コミュニティネットワーク会議 より)